観測所
鹿児島観測所
九州南端の桜島火山の近くに位置する鹿児島観測所では、他大学と共同でELF/VLF電波観測機器、磁力計、大気光全天カメラなどによる観測を実施し、超高層大気、電離圏、地磁気などの擾乱現象の研究を行っています。
鹿児島観測所全景(背後は桜島)
ELF/VLF受信アンテナと地磁気観測小屋
超高層大気中の高度80-100 km及び200-300 kmに存在する原子・分子が夜間に発する微弱な光(夜間大気光)を撮像するための高感度全天CCDカメラ部(右下)、カメラ用魚眼レンズ(右上)及び観測小屋(左)。小屋には高度80-100 kmの温度を測る装置も設置されています。観測場所は鹿児島県佐多町。観測は完全自動化されており、データは準実時間で名古屋の研究所に送られます。
佐多の557.7 nm全天カメラが捉えた、高度95 km付近の大気光波動構造。波動のスケールは15-20 km
佐多(左)と、その地磁気共役点であるオーストラリア・ダーウィン(右)に設置されている630 nm全天カメラで初めて同時観測された巨大な電離圏プラズマバブル。サボテン状の黒い部分がプラズマバブルで、その中の電子密度は極端に低い。バブルの最高高度は、磁気赤道で1700 kmに達します