SuperDARN 北海道-陸別レーダー 紹介

SuperDARNとは?

SuperDARN (Super Dual Auroral Radar Network) は世界11ヶ国による国際共同プロジェクトです。右図のように、2015年1月1日時点で北半球に22基、また南半球に11基、併せて33基のレーダーが極域及び中緯度域を埋め尽くすように展開しています。

通常モードでは、1-2分間隔で広域にわたる電離圏プラズマ対流を観測しています。最近では下図のように、電離圏だけではなく、熱圏や中間圏の研究にも用いられています。

 

 

 

北海道 -陸別HF第一・第二レーダーとは

2005年までのSuperDARNレーダー(緑色の領域)は大部分が磁気緯度60度以上を観測していました。つまり、SuperDARNにとって、それよりも緯度の低い中緯度領域は2005年以降になってやっと観測が始まった領域となっており、今後様々な新発見が期待されます。そのため、日本を含む世界各国で中緯度領域にもSuperDARNレーダーを作る案が次々と浮上しており、アメリカの8基のレーダーのように既に稼動しているものもありますが、その中でも北海道は一番緯度が低く、他の様々な観測器との同時観測が可能という大きな利点があります。